私は以前、外資系コンピューターメーカーでSEをしていました。

以前より、激務が続く毎日でしたが40歳前後にそれがピークを迎え、残業時間が毎月100時間を余裕でオーバーする日々が数カ月続いた頃です。

ある日、次第に頭が働かなくなってきている自分に気付きました。

体験したことの無い人には、恐らく想像も出来ないかもしれませんが、IT関連で20年以上のキャリアを重ねてきた自分が、そのIT関連で全く新しい事を思いつかなくなってしまったのです。

そして、回らぬ頭で社内のメンタルヘルスの窓口と相談し始めてほんの数カ月後、社内で数百人単位のリストラが実施され、私もその対象となっていました。

それからの数年間は、ほとんど心療内科医との面談によるリハビリの毎日が続き、その間の生活費にリストラの際の割増退職金だけでは足らずに生命保険、個人年金と少しづつ解約して生活費に当てる日々が続きました。

幸いにもやがて症状は好転して行き、簡単なアルバイト程度なら勤められる位に回復した時には、貯金はほぼ底をつく寸前の状態。

そして、そこから更にITとは別業種で正社員として就職して生活を安定させるまでには、遂に子供の学資保険まで解約して生活費に当てる事となってしまいました。

前述の様に現在は正社員として働けて生活も安定し、なんとか無借金で無職の期間を乗り越える事が出来ましたが、正直かなり辛い体験でした。